特定建設業許可とは?一般建設業許可との違いや取得要件・メリットのご紹介!  

皆さん、こんにちは。岡山県倉敷市でプラント配管工事・設備配管工事・製缶工事などを手掛けている長塩工業です。


長塩工業は建設業の許可として「特定建設業許可」を取得しています。

「特定建設業許可」は取得の条件が厳しいのですが、受注できる仕事の幅が広がるなど、さまざまなメリットがあります。


今回は、「特定建設業許可」と「一般建設業許可」との違いや、取得要件についてご紹介。取得しているからこその会社としての強みも解説します。




■建設業許可は何のために必要?



そもそも「建設業許可」とは何だろう?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。


実は建設工事を発注するクライアントさまにしてみると、施工業者の工事品質がどれほどのものか、判断するのは難しいのです。

この業者、施工費が安くて良さそう!と思って依頼してみると、蓋を開けたら手抜き工事をされたり、必要とする工事のクオリティに至らないようなレベルの低い仕事をされたりする……ということも。

場合によっては、取り返しがつかない事態になってしまいます。


したがって、手抜き工事などを未然に防ぎ、かつクオリティの高い工事をしてくれる業者を選ぶためには、何らかの目安が必要となります。また、きちんとした機関のお墨付きがあればなおのこと安心ですよね。


これが「建設業許可」で、一定規模以上の建設工事を請け負う場合に、国土交通大臣または都道府県知事から受ける許可のことを示します。

逆に言えば、この「建設業許可」をもっていないと、一定規模以上の工事を請け負うことができなくなります。




■建設許可を取得する基準とは? 特定建設許可は何が違う?



軽微な工事のみだけならば、建設業の許可なしに工事を請け負うことができます。

建設業許可が必要となるのは、1件あたり、請負代金が500万円以上となる工事を手掛ける事業者です。

ちなみに個人や法人、元請・下請け、民間工事・公共工事を問わず、施工に携わるのなら、建設業許可は必要です。


さらに建設業許可には、「一般建設業」と「特定建設業」という分類があります。

何が違うかというと、工事の規模と価格。

4,500万円以上となる下請契約を締結する場合は、「特定建設業許可」が必要となります。

すなわち、会社として規模の大きな仕事をするのなら、「特定建設業許可」を取得していなければならない、ということです。




■特定建設業許可取得のハードルは高い! 6つの要件を満たす必要あり!



「特定」と、一般と線引きするようなスペシャルな言葉が冠されているのには、理由があります。

実は「特定建設業許可」を取得するハードルは、「一般建設業」に比べてかなり高いのです。技術力の高さに定評があるのはもちろんのこと、会社として社会的に信頼できるか、ということが、数字や資格で問われるのです。


具体的な条件として、

1 経営業務管理責任者がいる

2 専任技術者がいること

3 誠実性がある

4 財産的基礎がある

5 欠格要件に該当しない

……という5つが挙げられます。


まず2の「専任技術者」について解説すると、土木工事・建築工事・管工事・鋼構造物工事・舗装工事・電気工事・造園工事の7つの業種(指定建設業)で「特定建設業許可」を取得する場合、専任技術者は1級国家資格者、技術士の資格者である必要があります。

すなわち、「特定建設業許可」を取得している業者は、高い技術力をもった有資格者が在籍している、ということになります。


4の「財産的基礎」ですが、これは4つの要件が求められます。

具体的には「資本金が2000万円以上であること」「純資産合計が4000万円以上であること」「流動比率が70%以上であること」「欠損があるとすればその金額が資本金の20%を超えていないこと」……という内容です。

このことにより、「特定建設業許可」を取得している業者は、経営基盤が安定していることがうかがえます。


さて、5の「欠格要件」ですが、これは暴力団の構成員ではないことや、社会保険に加入していることなどが対象となります。なぜ社会保険?と思われるかもしれませんが、これは2020年の改正建設業法の施行により、社会保険への加入が義務化されたため。社会保険に加入しなければ建設業許可の申請はできないのです。

企業としてもホワイトであることが、「特定建設業許可」には求められるのです。




■特定建設業許可を取得した業者に依頼するメリットとは?経営基盤が安定しておりメンテナンスを含めて末長い付き合いが可能 



このように「特定建設業許可」は、技術力のみならず、企業としての社会的信用を証明するものでもあります。

大規模な工事を請け負えるだけでなく、融資も受けやすくなるので、会社の成長を目指す意識の高い事業者は「特定建設業許可」を取得するというのが業界のスタンダード。



ちなみに社員やこれから就職を考えている立場から見ても、「特定建設業許可」を取得している企業は大きな魅力があります。

というのも、会社としての規模が、経済的にも国や自治体に保証されており、給与への反映も期待できるからです。


さらに高額案件を手がけているということは、凄腕の技術者がいるということ。経営基盤が安定した会社でベテランに指導してもらえるのは、若手にとって理想的です。


このように「特定建設業許可」を取得している会社には、元気な若手技術者が活躍できる土壌があるのです。


では、なぜ若手がいることが大切なのか。

プラント工事や設備配管工事は、メンテナンスも含めて末永いお付き合いが大前提となります。


最近は建設業界の高齢化が深刻な問題となっており、せっかく高品質な施工を提供してもらったのに、技術者が引退してメンテナンスがままならない……というお悩みを抱えるクライアントさまもいらっしゃることでしょう。


しかし「特定建設業許可」を取得している会社なら、若手育成の余力もあるので、将来的なメンテナンスも安心して任せられることでしょう。




■長塩工業は特定建設業許可を取得! 

優れたコストパフォーマンスと希少な技術で、ご要望に誠実にお応えします!



岡山県倉敷市を拠点とする長塩工業は、全国のプラント配管や設備配管工事などにおいてトータルサポートを提供し、業界内でも高い評価を得ています。

「特定建設業許可」を取得しているため、規模の大きな工事にも幅広く対応。

大手飲料メーカーさまとのお取引もあるほど、技術力とサービス力には定評があります。

また対応できる業者が限られるような、特別なスキルが求められる特殊合金の案件もお任せください。


ものづくりへの情熱には並々ならぬものがあり、鉄の加工場とは別にステンレス加工工場も新設するほど、品質にはこだわっています。

そして大手プラント配管業者と比較して、リーズナブルな施工と高品質なサービスを提供しているところも多くのクライアントさまに評価いただいています。


ミスのない作業環境の構築や高品質施工を意識しているのも、当社の大きな特徴です。

材料の取り間違いなど基本的なミスが発生しないよう、作業場の整理整頓には余念がありません。類似物は近くに置かないなど、日々の作業環境づくりからも高い意識をもっています。

設備配管の施工を業者依頼したい方、プラント配管に関するお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。


〉〉こちらの記事も併せてご覧ください!
対応できるプラント配管業者は限られている!プラント配管における特殊合金とは?
https://nagashio-kougyo.com/blog/column/178142



<長塩工業のプラント配管工事について>
https://nagashio-kougyo.com/plantpiping



<長塩工業でプラント配管を目指しませんか?>
https://nagashio-kougyo.com/recruit