皆さん、こんにちは。岡山県倉敷市でプラント配管工事・設備配管工事・製缶工事などを手掛けている長塩工業です。
配管の素材はどれも同じということはありません。種類や用途に応じて、さまざまな素材が使われます。特殊な環境で使う配管を製造するときには、特殊合金と呼ばれる特別な素材が選ばれることもあります。
そこで今回は、配管製造で使われる特殊合金について詳しく解説していきます。また、配管加工を業者依頼する際のポイントも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
■プラント配管における特殊合金とは?
配管を製造する際には、特殊合金素材を採用すべきか否かを正しく見極めるようにしましょう。
配管の中でも特に多く製造されているメジャーなものといえば、やはり水道やガス、空気などを通すための管です。こういった一般的な配管には、鋼やステンレス、アルミ、銅といった素材が多く採用されています。
これに対し、特殊な状況下で使われる配管には特殊合金と呼ばれる素材が使われます。
プラント内では高温や高圧など、通常の素材では耐えられない過酷な条件下で配管が使用されることがあります。また、腐食性のある化学物質、放射線などを配管に通すケースも少なくありません。
こういったケースでは、一般的な配管ではなく特殊な配管を導入しなければなりません。化学物質や放射線は扱いを間違えると大きな事故を引き起こすことがあるため、プラントの安全性を重視する必要があります。長期にわたって安定的に使い続けられる配管を導入することも重要なポイントです。
■配管に使われる特殊合金の種類はさまざま!
配管製造に使われる特殊合金にはどんな種類があるのでしょうか?
ここからは、特殊合金の種類や特徴、用途について具体的に見ていきましょう。
・特殊合金にはどんな種類がある?
特殊合金の中でも広く使われている金属に、ニッケル基合金があります。
ニッケルは耐熱性や耐食性、耐酸化性に優れているのが特徴的です。発電プラントや化学プラントのほか、航空宇宙産業などで利用されることもある、使い勝手のいい金属です。
ガスタービンの部品など高温下で配管を使用したいときには、 コバルト基合金を採用するのがおすすめです。コバルトは高温強度が高く、さらに耐酸化性に優れているという特徴を持つ特殊合金です。
ほかに配管製造に使われる特殊合金として、チタン合金が挙げられます。チタン合金の大きな特徴は、軽量で扱いやすいという点にあります。チタン合金は耐食性や耐熱性が高いことから、航空宇宙産業や化学プラントなどでも使用されています。
・特殊合金にはどんな特徴がある?
多くの特殊合金には、一般的な金属とは異なる性能があります。特に着目したいのは、耐熱性や耐食性、耐酸化性といった性能です。
耐熱性とは、 高温下でも強度や形状を維持できる性能のことです。耐熱性の高い特殊合金を活用すれば、製品の酸化や変形が起こりにくくなります。
耐食性の高い特殊合金を配管に使って製品の寿命を伸ばすのも有効な方法です。耐食性とは、 酸やアルカリ、塩類などの腐食性物質に対する耐性のことです。
高温での酸化を抑制することは耐酸化性と呼ばれます。耐酸化性の高い特殊合金を用いれば、配管の耐久性を向上させることが可能となります。
ほかに、耐摩耗性や耐クリープ性に着目することも重要です。耐摩耗性とは高速流体や固体粒子による摩耗に耐える性能のこと、耐クリープ性とは高温下での長期的な変形に耐える性能のことです。
一般的な配管を使うのが難しいときやイレギュラーな場面で配管を使いたいときには、耐性の高い特殊合金を採用してみましょう。
・特殊合金の活用シーンは?
特殊合金を採用した配管は、プラント工場をはじめとしたさまざまな現場で導入されています。
例えば発電プラントには、高温高圧の蒸気や水を通す配管が必要です。耐熱性の高い配管を導入すれば、事故のリスクを減らしながら安定的な運用を続けられます。
石油化学プラントは、腐食性のある化学物質を多く扱っています。こういったプラントでは、耐腐食性の高い特殊合金を使った配管が大活躍します。
注目を集めている航空宇宙産業では、エンジン部品、機体構造材に特殊合金を活用することもあります。
また最近では、原子力プラントで特殊合金の配管を使うケースも増えてきました。高放射線環下では、一般的な金属配管を使うことができません。こういった現場では、耐放射線性材料を用いた配管を導入する必要があります。
■特殊合金を取り扱っているプラント配管業者は少ない?
特殊合金の配管には一定の需要がありますが、製造できる専門業者は限られているのが実情です。
金属の種類によって異なりますが、特殊合金の加工には高い専門性が必須となります。また、特殊合金の加工には専用の機器や設備も必要です。設備投資が高額になってしまうことが原因で、特殊合金の加工に対応しきれていない業者もあります。
特殊合金加工はケースバイケースなので、業者には顧客ニーズへの対応力も求められます。
ニーズを汲み取って高い精度で配管製造をできる専門業者は、日本国内を探してもそれほど多くないでしょう。
■配管加工の業者を選ぶ際のポイントは?
配管加工ができる業者はいくつもありますが、ノウハウの少ない業者を選んでしまうと満足いく製品を製造してもらえない可能性が高まります。
業者を選ぶ際には、経験や実績、技術力などを細かく確認しておきましょう。特に、特殊合金の施工実績が豊富かどうか、特殊な溶接技術や検査方法を持っているかといったポイントは重要です。
取り扱っている特殊合金の種類を調べておくことも大切なポイントです。豊富な特殊合金に対応している業者を選べば、さまざまなケースに対応してもらえるでしょう。
ほかに、製品の品質管理体制、製造時の安全管理対策についても、忘れずにチェックしておきたいものです。
■長塩工業は特殊合金加工のオーダーをお受けしております!
長塩工業は、特殊合金加工のプラント配管製造を承っている専門業者です。
他社で取り扱いがないケースであっても、長塩工業では対応できる可能性が十分にあります。
当社は、こだわりの高品質施工で満足いく製品をお届けいたします。特殊合金を用いたプラント配管をお求めなら、ぜひ長塩工業までご連絡いただければと思います。
長塩工業は、岡山県倉敷市エリアでプラント配管や設備配管といった工事を手掛ける専門業者です。
多彩な現場を経験してきた当社は、配管工事の確かなノウハウを持っています。港湾のプラント配管建設や大手飲料メーカーとの取引といった実績もあります。
ミスのない作業環境の構築や高品質施工を意識しているのも、当社の大きな特徴です。
設備配管の施工を業者依頼したい方、プラント配管に関するお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。