こんにちは!岡山県倉敷市の有限会社長塩工業では、長年にわたりプラント配管や設備配管の各種工事を中心に手掛けています。
弊社が扱っている配管の種類は多岐にわたっており、設置場所や目的・配管を流れる流体に合わせて選ぶことが大切です。では、いったいどのくらいの種類があるのでしょうか。今回は、配管の種類の基本的な知識についてご紹介します。
■主な配管材料の種類と特徴
プラント配管の主な材料には、樹脂製と金属製の2種類があります。それぞれの材料の特徴について見ていきましょう。
・樹脂製配管
樹脂製配管は、合成樹脂を使って作られた配管です。ポリ塩化ビニル管やポリフッ化ビニリデンなどが主な素材であり、主なメリットとして耐食性の高さ・単価の安さ・取扱いのしやすさなどが挙げられます。一方で、耐熱性の低さや屋外における紫外線劣化などの懸念もあります。
樹脂製配管には、さらに以下の種類があるため、各種類の特徴をご紹介します。
①硬質ポリ塩化ビニル管
樹脂製配管の中でも代表的な素材であり、一般住宅や大型建造物の埋設部分で幅広く使われています。薬品への耐性があり、酸性の土壌に埋設しても腐食の心配がありません。
硬質ポリ塩化ビニル管には、薄肉管(VU)・水道用(VP)・水道用耐衝撃性(HIVP)・水道用耐熱性(HTVP)の4種類に分かれています。このうち、VUは一般住宅などで使われるもので、重量が軽く施工性に優れる一方で、プラント配管ではあまり見られません。
プラント配管に最も多く用いられているのはHIVPであり、水道管としても使われていますが、急激な温度変化には弱い配管です。耐熱性に優れるのはHTVPで、使う温度によって耐圧性も変わります。
②フッ素樹脂管(ポリフッ化ビニリデン)
PVDFとも呼ばれる配管であり、高価ながら高耐熱性・高耐薬品性・高耐候性を持っているのが特長です。薬品や廃液のラインで多く使われているほか、半導体・食品・医療などのプラントにおける超純水ラインでも使用できます。使用可能な温度範囲も広く、透明性や純粋性も持っています。
・金属製配管の種類と特徴
金属製配管は、幅広いラインに対応できるメリットを持つ一方で、樹脂製配管よりも施工性や耐食性に劣り、溶接やネジ接続などの手間がかかります。メッキやSUSなどの防食管もありますが、割高になってしまう点がデメリットです。
金属製配管の種類と特徴をご紹介します。
①配管用炭素鋼管
SGPとも呼ばれる鋼管で、最も一般的な配管用鋼管です。ホームセンターでも購入でき、圧力が比較的低く腐食性のないガス・空気・水・油・蒸気などを扱うプラント配管に用いられます。
亜鉛メッキの表面処理の有無で色が変わり、黒管は処理をしていません。白管は処理がされており、耐食性が高まっています。
②水道用亜鉛メッキ鋼管
SGPWとも呼ばれ、水道用となっていますが、1997年にJISが改正された際に、飲料水には使用できなくなりました。主な用途は、排水・消火・空調などの水配管となっています。
③水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管
水道用亜鉛メッキ鋼管の代わりに、飲料水用の配管に使われている鋼管です。SGPの内面を塩化ビニルで覆っており、腐食に強い特徴があります。外面の加工方法により、さらに3種類に分かれています。
④水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管
SGPの内面に粉体のポリエチレンを融着させた、PFPとも呼ばれる給水用鋼管です。耐震性・耐久性・耐寒性に加え、リサイクル性にも優れており、環境に優しい配管システムの構築ができるようになりました。ただし、給湯用には使用できず、水温が40℃以下での使用が求められます。
■配管の需要は全世界で2035年までに約1.5倍増加!
住宅や企業の建設増加により、配管器具の需要が高まっており、特に住宅部門の配管需要は2035年までに全世界でおよそ1.5倍増加すると見込まれています。日本国内でも、住宅需要の高まりによって配管器具市場の大きな成長が期待され、政府も新規建築への投資を続けている状況です。
特に住宅部門は、全世界で大幅な成長が見込まれていますが、これは機能面だけでなくデザイン面でも魅力的な洗面所やキッチンが世界中で好まれていることを意味しています。セラミック素材の人気が高まっているのも、配管器具市場の注目度の高さを示しているのです。
また、水回り製品(洗面台・浴槽・シャワー・蛇口・お手洗い)も、高い成長を遂げると言われていますが、住宅以外のホテルやスパリゾートなどでこれらの設備が使われるためです。公共の場所では、先進的な機能を持つお手洗いの需要が急増し、世界中で配管市場の需要が増加する要因となっています。
公共インフラの整備のために、配管設備の需要は継続的に続くとされています。さらに、スマートシティの住宅も増え、配管市場の成長は今後も続いていくでしょう。
(スマートシティとは、IoTやICTなどのデジタル技術を活用して、人々により質の高い生活を提供する都市または地域をさします)
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■まとめ
配管の種類を決めるには、配管の設置場所や流体物に合わせることが大切です。プラント配管や設備配管についてお困りの点がございましたら、長塩工業までお気軽にお問い合わせください。また、弊社で働きたいと考えている方は、ぜひご連絡をお待ちしております。