プラントや工場、病院、食品製造ラインでは当たり前のように配管が使われています。
その配管の品質は、施設全体の安全性や生産性に直結します。
そして、その品質を大きく左右する工程の一つが溶接です。
液体や気体を漏れなく輸送するためには、単に金属を接合するだけでは十分とは言えません。
わずかな溶接不良が、漏洩や腐食、製品品質の低下につながる可能性もあります。
岡山県倉敷市を拠点とする有限会社長塩工業は、高圧配管やサニタリー配管、化学プラント、石油プラント配管など、厳しい条件下で使われる配管工事を数多く手がけてきました。
今回は、私たちが核とするTIG溶接(Tungsten Inert Gas Welding)技術が、いかにしてお客様のプラントの安全性、耐久性、そして生産効率を支えているのか、その秘密と品質を裏打ちする厳格な検査体制について詳しくご紹介します。
■高品質配管の生命線「TIG溶接(ティグ溶接)」の基本

配管工事では、溶接方法の選び方によって仕上がりの品質が大きく変わります。
とくに清浄性や精度が求められる配管で多く採用されているのが、TIG溶接です。
TIG溶接とは何か--究極の「クリーン溶接」
TIG溶接は、タングステン電極と金属の間に電気を流して高温の放電(アーク)を発生させ、その熱で金属を溶かしながら接合する溶接方法です。
溶接部分はアルゴンなどの不活性ガスで覆われ、外気に触れない状態で施工されます。

参照:職業能力開発大学校 基盤整備センター様「これから TIG 溶接作業に携わる人のための実習作業テキスト」より
https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp/files/statistics/concours/22kyouzai/sakuhin/22kyouzai_16-1.pdf
外気を遮断した状態で溶接できるため、酸化や不純物の混入が起こりにくく、安定した品質を確保しやすい点が特徴です。
①酸化防止(気孔・不純物の抑制)
TIG溶接では、溶融金属がアルゴンなどの不活性ガスで覆われた状態で作業が行われます。
そのため、溶けた金属が空気中の酸素や窒素と接触しにくく、溶接部に酸化物や気孔(溶接内部の小さな空洞)が発生しにくくなります。
結果として、配管の内部まで均一につながった状態を保ちやすく、漏れや腐食のリスクを抑えた配管となります。
②スパッタがほとんど発生しない
TIG溶接は、溶接中に金属が飛び散るスパッタ(溶融金属の細かな粒)がほとんど発生しません。スパッタが少ないことで、配管内部に余分な金属が付着しにくくなります。結果として、配管内部の清浄性を確保しやすくなります。
③高い制御性による精密な仕上がり
TIG溶接では、アークが安定しており、電流の強さを細かく調整できます。そのため、薄肉配管から厚肉配管まで、材料の厚みや条件に応じた溶接が可能です。
また、溶加材(溶接時に加える金属)の量や溶け込み具合を調整しながら作業できるため、寸法精度や仕上がりが求められる配管溶接に適しています。
配管にTIG溶接が選ばれる理由
配管工事では、溶接部の強度だけでなく、配管内部がどのような状態で仕上がっているかも重要になります。
とくにステンレスやアルミニウムなど、熱や酸化の影響を受けやすい材料では、溶接方法の違いが仕上がりに表れやすくなります。
TIG溶接では、配管内部に凹凸が出にくく、均一なビード(溶接部の盛り上がり)を形成しやすい特徴があります。
そのため、汚れや異物が溜まりにくく、洗浄や点検がしやすい状態を保ちやすくなります。
こうした点から、TIG溶接による配管は、品質管理が求められるプラントや設備配管で多く採用されています。

長塩工業では創業から30年近く、プラント配管や設備配管を手掛けております。配管一筋の圧倒的な技術力でお客様のプラント、工場に最適なご提案させていただきます。 まずは無料相談、お見積りをお気軽にご利用ください。
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■溶接工の真価が問われる「裏波溶接」の技術

TIG溶接の中でも、配管工事で特に技量が求められるのが裏波溶接です。
配管内部にも均一な溶け込みを形成する必要があり、仕上がりの差が出やすい工程です。
「裏波」とは?配管の強度と衛生を保証する技術
裏波溶接とは、配管同士を突き合わせて外側から溶接した際に、接合部が配管内部まで連続して溶け合うように溶接する方法です。
配管内部にビード(溶接部の盛り上がり)が現れることで、内部まで十分に溶け込んでいる状態を確認できます。
裏波溶接によって得られるメリット
①安定した強度をもつ配管に
裏波が安定して出ている状態は、溶接継ぎ手が内部までしっかり溶け込み、母材と一体化していることを示します。継ぎ手が弱点になりにくくなるため、圧力や負荷が繰り返しかかる配管でも、長期間安定して使えます。
②溶接者の技量が仕上がりに表れる
裏波溶接は、溶接条件の判断や手作業の精度によって仕上がりに差が出やすい工程です。
配管の設置状況によっては、上向きや横向きといった制約のある姿勢での溶接も求められます。こうした条件下でも均一な裏波を形成できるかどうかは、技術力を示す指標の一つになります。
長塩工業の「配管一筋」が培った熟練の技
長塩工業では、長年配管工事に携わってきたプロの技術者が、裏波溶接を手がけています。
溶け込み量やビード形状をていねいに確認しながら、用途や流体条件に応じた最適な状態を狙うことで、高い品質を実現します。単に裏波を出すだけでなく、0.2〜1.0㎜程度の最適な盛り上がりを狙って、液だまりのリスクを徹底的に排除した裏波溶接を実現します。
こうした一つひとつの積み重ねが、TIG溶接による高品質配管施工として評価され、厳しい条件が求められる配管工事の現場で選ばれ続けています。
長塩工業は「営業活動をせずとも、技術力だけで成長してきた」という自負があります。これは、お客様が求める難易度の高い裏波溶接に、長年の経験を持つ熟練職人が確実に、かつ美しく応えてきた実績の証です。
長塩工業では創業から30年近く、プラント配管や設備配管を手掛けております。配管一筋の圧倒的な技術力でお客様のプラント、工場に最適なご提案させていただきます。 まずは無料相談、お見積りをお気軽にご利用ください。
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■精密溶接を担保する長塩工業の「検査体制」

TIG溶接による精密な施工が完了した後も、長塩工業では厳格な検査体制を敷いています。溶接の良し悪しは、見た目の美しさだけでなく、内部に欠陥がないかどうかがポイントです。複数の検査を組み合わせながら、確実な品質をお約束します。
非破壊検査(NDT:Non-Destructive Testing)の適用
非破壊検査とは、製品を切断したり壊したりせずに、内部の状態を確認する検査方法です。
重要な配管では、外観だけでは判断できない部分まで確認する必要があるため、用途や材質に応じて検査方法を選定しています。
①放射線透過試験(RT)
溶接部に放射線を当て、内部の状態をフィルムに写し出す検査です。
溶接内部にできる気孔(溶接金属内の小さな空洞)や、溶け込み不良、スラグ(溶接時に混入する不純物)の巻き込みなどを確認できます。
②浸透探傷試験(PT)
溶接表面に浸透液を塗布し、表面に開口した微細な割れや欠陥を確認する検査です。
目視では分かりにくい小さな傷や割れを把握することで、使用開始後の漏れや損傷につながる要因を確認します。
③磁粉探傷試験(MT)
主に鉄鋼材料の溶接部に用いられる検査方法です。
磁力を利用して、表面および表面直下にある割れや欠陥を検出します。
材料の性質に合わせて検査を行うことで、見落としを防ぎます。
気密・耐圧検査(リークテスト)
配管を使用する前に、漏れが発生しないかを確認する検査です。
・水圧による耐圧検査では水圧による配管の変形などを調べる検査
・エアーやN2による気密検査では溶接部などから漏れがないか調べる検査
設計条件どおりに使用できる状態かどうかを、実際の圧力をかけて確かめます。
寸法・外観検査
溶接後の配管について、設計図どおりの寸法で製作されているかを確認します。
あわせて、ビード(溶接部の盛り上がり)の形状や仕上がりに問題がないかをチェックします。
二重三重のチェック体制で確認することで、高い品質を実現します。
◆技術と検査で品質を証明する配管工事
長塩工業の強みは、TIG溶接と裏波溶接に特化して培ってきた確かな技術力と、豊富な施工実績にあります。サニタリー配管やステンレス配管、さらには特殊材料を用いた配管工事にも対応し、要件に応じた適切な施工方法を提案・施工してきました。
さらに、非破壊検査や耐圧検査を組み合わせたチェック体制を整えることで、施工後の品質を客観的に確認しています。
こうした技術と検査の積み重ねによって、長期にわたり安心して使用できる配管を提供しています。
長塩工業は、単なる配管工事業者ではありません。私たちは、TIG溶接という高度な技術を武器に、お客様のプラントが最高のパフォーマンスを維持し、安全に稼働し続ける未来を創造する精密溶接のエキスパート集団です。
プラントの新設工事や改修、老朽化対策など、確実な溶接品質が求められる配管工事をご検討の際は、ぜひ長塩工業にご相談ください。
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■精密な配管工事を検討されている方は、ぜひ一度、長塩工業へご相談ください

岡山県倉敷市を拠点とする長塩工業の強みは、TIG溶接や裏波溶接を軸とした配管施工を長年積み重ねてきた技術力と、品質に見合った適正価格にあります。
製作・加工・据付・管理・保全までを一気通貫で手がける体制を基本とし、製作段階から配管の清浄性を確保するため、ステンレス専用工場を新設するなど、品質を重視した配管製作を行っています。
あわせて、作業場の整理整頓や材料管理を徹底し、基本的なミスを防ぐ環境づくりにも日常的に取り組んでいます。「きれいな作業場でしか、きれいな製作物はつくれない」という考えのもと、社員一人ひとりが品質に向き合っています。
現場では、ベテランと若手によるチーム体制で作業を行い、各工程で複数段階の確認を実施しています。戻りの発生を防ぐ品質管理を徹底することで、納期の読みやすさと安定した仕上がりを両立してきました。施工事例には、精度と清浄度が求められるユニット製作の実績も含まれています。
大手飲料メーカーとの取引実績が示すとおり、技術力と対応力には定評があります。対応できる業者が限られるような特殊合金を用いた配管工事についても、条件に応じた施工が可能です。
大手プラント配管業者と同等レベルの工事内容を、過度なコストをかけずに提供できる点も長塩工業の大きな強みです。
設備配管の施工をご検討中の方や、プラント配管に関するお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
こちらの記事も併せてご覧ください
対応できるプラント配管業者は限られている!プラント配管における特殊合金とは?
https://nagashio-kougyo.com/blog/column/178142
長塩工業のプラント配管工事について
https://nagashio-kougyo.com/service001
長塩工業でプラント配管工を目指しませんか?

