半導体工場の建設ラッシュと今後の建設業界  

こんにちは!岡山県倉敷市の有限会社長塩工業は、長年に渡りプラント配管や設備配管の各種工事を中心に手掛けている会社です。今回は2024年の「半導体工場の建設ラッシュと建設業界の今後」について、お話していきたいと思います。


この記事を通して皆様の建設業界へのイメージがより良くなれば幸いです。



■2024年は半導体製造工場の生産ラッシュ



2024年は日本で半導体製造工場の生産ラッシュが起こりそうです。


まずは台湾積体電路製造(TSMC)の子会社であるJapan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)の第1工場から。2月24日に熊本県菊陽町で開所式が行われました。開所式には岸田文雄首相もメッセージを寄せています。


2024年12月にJASMの熊本工場も稼働します。準先端半導体の量産のため、1兆円超の建設・設備費を投じた大規模プロジェクトで、日本政府も建設・設備費を支援。


2024年の半導体製造工場の生産ラッシュの背景には、日本政府による”半導体熱”があります。2021年からは手厚い助成も始まり、準先端ロジック半導体やメモリー、パワー半導体、装置、材料など多数の工場がスタートすることになりました。


日本ではこれまで、成熟品に近い40nmプロセスの半導体の量産しかできませんでした。この状況を打破すべく、2021年に発表されたのが、TSMCの日本誘致だったのです。この稼働によって日本の半導体戦略がようやく本格始動することになりました。


・北海道、熊本、広島…投資と政府支援が相次ぐ


次世代の回路線幅2ナノメートルのロジック半導体の製造を目指しているラピタスは2024年1月22日、工場建設中の北海道千歳市に事務所を開設。工場建設も順調に進んでいるとのことで、2025年4月の試作ラインの稼働に向けて計画が進んでいます。


2ナノレベルのロジック半導体の製造には、従来とは異なる技術が必要であり、技術者の手配などかなり困難なハードルをクリアしなければいけません。


ラピタスは先行者利得を目指し(ブルーオーシャン戦略)、かなり意欲的な計画を考えています。それに合わせて、ASMLをはじめ、アプライドマテリアルズや米ラムリサーチも日本における事業展開を積極的に進める方針を取っています。米IBMやベルギーの研究機関imec(アイメック)もラピダスと提携を強めることにしました。


各社ともラピタスに大いに期待しているのでしょう。




■日本は今、経済の復活へ千載一遇のチャンスを目前にしている



TSMCの進出は熊本県に絶好の経済チャンスを与えています。雇用機会も増え、土地のニーズも高まりつつあります。


工場建設ということになれば、人の往来も増えるので、飲食や宿泊、交通などサービス業も盛んになり、資金需要も盛り上がるでしょう。熊本大学や久留米高専でも、半導体教育に力を入れ始めました。


このような喜ばしい状況が生じているのは、もともと日本には世界的な競争力を持つ素材、工作機械、半導体関連部材メーカーが多く存在しているからです。日本企業の技術力とモノづくりパワーは非常に優れていて、純度99.999999999%(イレブン・ナイン)のフッ化水素や、半導体の基盤であるシリコンウエハー、チップをケースに入れるのに使われる封止材や回路形成の部材などの生産も得意です。


総合科学最大手の三菱ケミカルグループも半導体材料の国内新工場を建設する予定で、2025年3月期の稼働を目指しています。超高純度の部材メーカーと連携により、より高性能の半導体、人工知能、量子コンピューティング、次世代の高速通信を実現するのです。


TSMC以外では、米インテルも日本企業の実力と技術力に着目。米インテルは2016年に苦い経験もしています。10ナノメートルチップの製造ライン立ち上げに失敗したのです。


そのため、現在はTSMCの製造技術に頼りながら、日米欧の3極で確実な事業運営体制を敷くことを目指しています。また、同社は、チップのケース封入などの分野で日本企業との連携も図っています。


海外のIT先端企業は半導体、関連部材、製造装置メーカーとの関係強化を目指す観点から、日本で積極的な投資活動を展開。この需要増加を受け、日本企業も設備投資を増大しています。投資が投資を呼ぶ典型的な例で、日本経済も好循環に回転し始めました。




■建設業界の懸案事項、人手不足がいよいよ深刻化



ここまでの動きを見ると、日本の半導体業界を囲む状況が非常に明るいことが分かったでしょう。半導体工場の建設ラッシュも続き、ますます発展していきそうです。


しかし、工場建設ラッシュの陰で、建設業界は人手不足という懸案事項を抱え、いよいよ深刻化してきました。その状況にさらに追い打ちをかけているのが「2025年問題」。これは25年に、団塊の世代約800万人が75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化するというものです。


建設業界でも「2025年問題」の影響は避けられず、団塊の世代は引退していくので、人手不足に拍車がかかるでしょう。


もともと建設業界では、バブル崩壊後の長い不況期に若手を十分に採用してきませんでした。そのため現在、「事業や技能の継承」「若年層の人材確保」などの課題が顕在化しています。


さらに、建設業界特有のイメージである「3K(きつい、汚い、危険)」により、若手の採用が難しくなり、人材不足が進むことになりました。


・人材確保・育成で国交省と厚労省が連携


建設業の技能者の約3分の1は55歳以上。他業種に比べて、高齢化が顕著です。建設業界は地域の担い手として欠かせない産業であり、今後も発展していってもらわないと困りますが、そのためには優秀な若手や女性人材の確保が欠かせません。


若手や女性人材の確保のためには、働き方改革を進め、魅力ある職場を作ることが大事。


国交省や厚労省でも連携を強め、関係施策を実施し、建設業の人材確保・育成に向けた取り組みを進めていこうとしています。そこで22年度予算(案)において3つのポイントを挙げたので、紹介しましょう。


▼ポイント1:人材確保


建設業における深刻な人材不足を受け、22年度予算(案)で、建設キャリアアップシステムの普及・活用などを通じた建設技能者の処遇改善に1億8,100万円、建設事業主などに対する助成金による支援に68億4,000万円などを投じることにしました。


建設業の魅力を高め、きめ細やかな取り組みを実施し、入職や定着を促進させるためです。


▼ポイント2:人材育成


人手不足の解消でポイントになるのが人材育成。22年度予算(案)では、地域建設産業の生産性の向上および持続性の確保に1,100万円、中小建設事業主などへの支援(建設労働者育成支援事業等)に5億2,000万円などを投じることにしました。若年技能者等の育成等の環境整備が目的です。


▼ポイント3:魅力ある職場づくり


若手や女性を建設業界に集めるために必要なのが魅力ある職場づくり。22年度予算(案)では、建設産業の働き方改革の実現に1億3,500万円、建設業許可等の電子申請化に向けた環境整備に3億円、働き方改革推進支援助成金による支援に66億円、働き方改革推進支援センターによる支援に43億8,000万円などを投じることにしました。


建設技能者の処遇を改善し、安心して働ける環境づくりをすることが狙いです。


日本経済の復活のためには建設業界の人材不足を解消しなければいけません。


我が長塩工業でも、建設業界の人材不足解消のための取り組みをしています。昨今話題の新3K「給与」「休暇」「希望」も整えております。


未経験者、経験者共に大歓迎なので、ぜひお話だけでも聞きに来てください。


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■長塩工業で一緒に働いてみませんか?「新3K」を積極的に取り入れながら働きやすい環境を整えています。



長塩工業では新しい仲間を募集しております。従業員の満足度を高めるために昇給・昇格のチャンスもしっかり準備し、賞与と出張手当もあります。福利厚生も充実!


代休や有休もあるので、プライベートも充実し、ワークライフバランスを大切にしながら長く働くこともできます。


皆さんが知っている某大手飲料メーカーさんなどとのお取引もあり、インボイス制度公布後も安定して働けるのが長塩工業の魅力です。


・経験者、未経験者共に歓迎!


岡山県倉敷市の長塩工業では、求人募集に際して経験・未経験を問いません。採用にあたってポイントになるのはやる気と情熱、興味。やる気と情熱、興味さえあれば、初心者でも大歓迎です。


仕事は先輩スタッフが一から丁寧に教えるようにしているので、未経験者でも心配はありません。


・資格支援


長塩工業では、資格支援制度も用意しています。仕事に必要となる資格の取得費用は、会社が支援。資格取得のための出費を気にすることなく、集中して学習や技能の習得に励めるでしょう。長塩工業はスタッフへのサポートを決して惜しみません。


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頑張ってくださった方には正当な評価も行います。臨時の手当や昇給、昇格など、ご自身の成長や収入アップにつながる道をしっかりとご用意。モチベーションを失うことなく、存分に力を発揮していただけるように取り計らいます。


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・2024年問題を目前に控えて


長塩工業では2024年問題に対処するために、週休2日の確保をしても、給与を減少しないような態勢を敷いています。社員一人一人が安心して働ける環境を構築できるように取り組んでいます。


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■まとめ


この記事では、2024年を迎えて建設ラッシュが続く半導体製造工場の状況と建設業界の人材不足という2つのテーマを扱いました。


日本政府の支援、日本企業の高い技術力もあり、国内での半導体製造工場の建設ラッシュが続いています。今後もこの傾向は続きそうで、国内の半導体産業の未来は明るいです。


その一方で、工場生産に関連した建設業の人材不足が深刻化しています。建設業の人材不足を受け、国でも本格的な対策を講じました。


我が長塩工業でも、魅力ある建設業の職場環境づくりに努めて、人材確保に取り組んでいます。とても働きやすい環境になっているので、我こそはと思う人はぜひ求人に応募してください。


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