プラントや工場の設備を安定稼働させるうえで、配管は「見えにくいが止まれば全てが止まる」という重要なインフラです。実際のところ、プラント配管のトラブルの多くは日常点検では見落とされ、漏れや破裂が発生してから初めて深刻さに気づくケースが少なくありません。
本記事では、現場でよく起きる配管トラブルの原因と対策を4つに整理し、トラブルを未然に防ぐためのポイントを解説します。岡山県を拠点に、プラント配管工事・製缶工事・ステンレス加工を手がける長塩工業の実務経験をもとに、わかりやすく解説します。
■プラント配管で起きやすい4大トラブルとその原因

配管トラブルにはさまざまな種類がありますが、現場で繰り返し発生するパターンは大きく4つに分類できます。適切な対策を行うためには、それぞれの原因を正しく理解することが重要なポイントです。
①フランジ・継手部からの漏れ
フランジ漏れは、プラント配管トラブルのなかでも特に発生頻度が高いです。主な原因は、「ガスケットの経年劣化・圧縮へたり」「ボルトの締め付け不均一(片締め)によるフランジ面の歪み」「熱サイクルや振動による繰り返し応力の蓄積」の3つです。
初期段階のフランジ漏れは微量なにじみにとどまりますが、放置すると漏れが拡大し、腐食性流体や高圧流体の場合は周辺設備へダメージを与えたり、作業者に危険を及ぼしたりする恐れがあります。予防するためには、定期的なガスケット交換とボルトトルク管理が有効です。
②配管腐食・孔食による管体の劣化
配管腐食の対策を怠ると、管体に孔食(ピッティング)が生じ、配管破裂や液漏れに発展します。腐食の主な要因は、「流体の種類(酸性・アルカリ性・塩素含有)と材質の不適合」「ステンレス配管でも溶接熱影響部や傷ついた不動態皮膜からの局所腐食」「保温材下腐食(保温材内部に浸入した水分が長期間滞留することで進む腐食)」の3つです。
特に、SUS304とSUS316Lの使い分けは重要で、塩素イオンを含む環境や薬品配管ではSUS316L以上の材質選定が基本です。材質選定のミスは数ヶ月〜数年後に深刻な腐食トラブルとして現れる恐れがあります。
【ポイント】
ステンレス配管の腐食対策には、材質選定だけでなく、溶接後の内面仕上げ・不動態化処理も有効です。長塩工業では、ステンレス専用工場でTIG溶接と内面仕上げを一貫して対応しています。
③溶接部のピンホール・クラック
溶接の品質不良は、使用開始後しばらくしてから配管漏れの原因となります。ピンホール(微細な穴)やクラック(亀裂)が溶接ビード内部に残っていると、内圧や温度変化によって徐々に進展していきます。
これは、「溶接前の開先加工・清浄度が不足していた」「溶接条件(電流・速度・シールドガス量)の管理不足」「溶接後の外観検査のみで内部欠陥を見落とした」などが主な原因です。
重要配管や高圧配管では、外観検査に加えて浸透探傷試験(PT)や放射線透過試験(RT)などの非破壊検査を実施することで、溶接部の品質を担保できます。
④支持・サポート不良による振動・破損
配管の固定が不十分な場合、ポンプやコンプレッサーの振動が配管に伝わり続け、継手部の緩みや溶接部の疲労破損につながります。また、熱膨張による伸縮を吸収できないサポート設計では、フランジやエルボ部に過大な力がかかります。
これは、「支持スパンが長すぎて管の自重でたわみが生じている」「振動源(ポンプ・バルブ)に近い配管のサポートが不足」「熱膨張を考慮したフレキシブルジョイントや膨張継手が未設置」などが主な原因です。
配管トラブルの原因が「どこか一点の材料劣化」ではなく「設計段階のサポート不足」である場合、同様の箇所が複数存在する可能性があります。症状が再発する場合は、配管全体のサポート状態を見直したほうがいいでしょう。
配管のことなら、長塩工業までご相談ください。緊急トラブルから定期点検、新設まで、確かな技術でお応えします!
まずは無料相談をお気軽にご利用ください。
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緊急トラブルの場合はこちら(専任の担当者が対応いたします)
086-441-3865
■トラブルを未然に防ぐ。定期点検で確認すべきポイント

プラント配管のトラブルの多くは、早期に兆候を捉えることで大きなダウンタイムや修理コストを回避できます。日常点検・定期点検で確認したいポイントは、以下の5つです。
・フランジ部:ガスケット面のにじみ・変色・錆の有無
・配管外面:塗装の膨れ・錆・保温材のめくれ(CUI兆候)
・溶接部:変色・微細クラック・液体の染み出し
・サポート:ボルト緩み・クランプの位置ずれ・管の異常なたわみ
・振動:運転中の異常振動・異音の有無
特に「長期間交換していないガスケット」と「保温材下の配管」は、外観から劣化が見えにくく、点検漏れになりやすい箇所です。突発的な配管トラブルを防ぐためには、設備の運転年数に応じた計画的な部分更新が重要です。
●配管トラブルの修理・改修を依頼するときに確認したいポイント
プラント配管にトラブルが発生した際、または予防保全として改修工事を検討する際は、依頼先の選定が重要です。適切な業者を選ぶために、以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
◆現地調査と原因特定ができるか
配管漏れや腐食の原因を正確に特定せずに補修だけを行っても、同じ箇所や別の箇所で再発する可能性があります。現地調査を行い、根本的な原因を踏まえた適切な工事提案ができる業者かどうかを確認してください。
◆材質・工法の知識と対応力があるか
プラント配管では、流体の種類・温度・圧力条件に応じた材質選定と溶接技術が求められます。特に、ステンレス配管や特殊合金の施工経験の有無を確認しておくことが大切です。
◆設計から施工まで一貫対応できるか
改修工事では、既設配管の図面がない場合や、現場の状況に合わせた設計変更が必要になる場合があります。設計・製作・施工を自社で完結できる体制かどうかも確認しておきましょう。
長塩工業では、現地調査から原因の確認、改修設計、ステンレス・鉄の製作、施工まで、自社で一貫対応しています。図面がない場合や緊急対応のご相談も受け付けていますので、まずはお気軽にご連絡ください。
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緊急トラブルの場合はこちら(専任の担当者が対応いたします)
086-441-3865
■よくあるご質問
よくある質問への回答は、以下の通りです。
◆Q.緊急で、配管が漏れている状況にすぐ対応してもらえますか?
A.まずはお電話またはお問い合わせフォームからご連絡ください。状況を確認のうえ、できる限り早期の現地確認・対応に努めます。緊急対応の可否は状況によって異なりますので、詳細はご相談ください。
◆Q.図面や仕様書がない配管の修理・改修にも対応できますか?
A.状況にもよるかと思いますが、対応可能な場合が多いです。現地で配管の状態を確認・採寸し、必要に応じて図面を起こしたうえで工事を進めることが可能です。
◆Q.ステンレス配管の溶接・加工にも対応していますか?
A.はい、対応しています。長塩工業では、自社のステンレス専用工場にてTIG溶接・内面仕上げ・製缶加工を行っており、SUS304やSUS316Lをはじめとするステンレス材の配管施工に対応しています。
◆Q.岡山県外でも施工対応してもらえますか?
A.岡山県内を中心に、中国・四国エリアへの出張施工にも対応しています。エリアについてはお気軽にご相談ください。
ご相談・お見積もりは長塩工業へ
プラント配管の修理・改修・新設工事はもちろん、ステンレス製缶・ホッパー製作など幅広い工事に対応しています。現地調査・お見積もりは無料です。
まずは、お電話またはWebフォームからご相談ください。
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▼緊急トラブルの場合はこちら(専任の担当者が対応いたします)
086-441-3865
■豊富な施工経験と確かな技術は長塩工業

長塩工業は、製作物の高品質を維持するために、ステンレス用工場を新設しました。高い技術力を発揮するために、ベテラン職人と若手を含むチーム体制で作業を行い、製作物の戻りが発生しないよう、ベテラン職人による複数段階の製作物の確認工程を経て出荷しています。
大手プラント配管業者と同様の工事を大手よりも少し価格を抑えて施工できるのが弊社の強みで、特殊合金も取り扱い可能です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
【お見積り・お問い合わせはこちら】

